【ものづくり革新・改善シリーズ】特殊工程の特性と品質管理

熱処理、プレスや鋳造などの成形、溶接やカシメなどの金属接合などの特殊工程の特性と工程管理・検査方法が学べます。<構成:知識『基本編』・測る『理解度テスト』>

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Description

品質が不安定になりやすく、破壊検査での確認が中心の特殊工程は、様々な視点からの検査や工程管理が必要となります。特殊工程とされることが多い、熱処理、成形加工、金属接合の品質を管理する者は、それら工法の特性と検査を含めた品質管理の知識が必要です。

このコースでは、製造の品質管理の3つの管理を理解した上で、特殊工程と言われる熱処理、成形加工、金属接合の工法上の特性と工程管理、特別な検査方法と判定の仕方、製造設備管理の基本を習得します。


【この講座で学ぶこと(セクション構成)】

■Section1 製造の品質管理の基本

品質管理は、製造プロセスの中で品質がつくり込まれ、品質が確かなものであることを検査で検証します。
工場での品質管理は、工程管理・品質検証・品質改善の3つの管理を通じて、製品品質を保証します。特殊工程は、検査でだけ品質を保証するができないため、この3つの管理を連携した管理する必要があります。
ここでは、品質をつくり込み、工程で品質を保証する品質管理の基本的考え方を理解した上で、工程管理・品質検証・品質改善の3つの管理の具体的な管理方法を学ぶことができます。

■Section2 熱処理工程の特性と品質管理

熱処理は、金属材料に熱を加えて、冷却することで、組織や性質を変化させることです。加える熱の温度や保持時間、冷却の仕方やスピードなどの条件を変えることで、様々な組織や性質の変化を引き出すことができますが、わずかな条件の変動でも品質が変わるため、品質が不安定でもあります。
ここでは、わずかな条件の変動でも品質が変わる熱処理工程の特性を理解し、品質を確保するための工程管理方法と検査方法について学ぶことができます。

■Section3 成形加工の特性と品質管理

成形加工は、力を加えて塑性変形させたり、材料を溶かして型に流し込んで固めたりして、必要とする形状や近い形状の素形材をつくる工法、材料の歩留まりの高い加工方法です。成形加工は、変形や凝固時に複雑な応力がかかり、クラックや歪、内部欠陥などが出やすい工法です。
ここでは、クラックや歪、内部欠陥などが出やすい成形加工の特性を理解し、品質を確保するための工程管理方法と検査方法について学ぶことができます。

■Section4 金属接合の特性と品質管理

材料や部品を相互に接合する金属接合には、機械的接合、冶金的接合、化学的接合があります。(この講座では前者の2種類の接合について説明します。)金属接合は、弾性力や塑性変形、溶融などによって金属同士を接合しますが、材質や寸法、接合条件のバラツキなどによって、接合強度のバラツキや割れ、歪などが出やすい工法です。
ここでは、材質や寸法、接合条件のバラツキなどによって接合品質が不安定になりやすい金属接合の特性を理解し、品質を確保するための工程管理方法と検査方法について学ぶことができます。

■Section5 特殊工程の設備の見える化管理

工程品質を確保するために、製造条件の設定や保守状況、チョコ停など異常停止状況を見えるようにしなければなりません。正しい設定がされていることが一目でわかる見える化、治工具交換の必要タイミングがわかる見える化、異常停止の即時通知と頻度の見える化が必要です。
ここでは、工程品質を高めるための設備管理に役立つ設備やラインの出来事と重大問題の見える化、チョコ停の統計的見える化、交換タイミングの見える化などについて学ぶことができます。


【講師について】

  • 200以上のコンサルティングプロジェクトと3万人以上の人材育成実績のあるコンサルソーシングの代表取締役・経営コンサルタントの松井順一が様々な業種・職種における改善実績から培ったノウハウを紹介します。

  • なお本シリーズは、講座を企画開発したコンサルタントの講師に代わり、講座の進行・解説はレクチャロイド『YUI』がナビゲートします。


【本シリーズ・コースの特徴】

  • ものづくり革新・改善シリーズ』とは、「目的の見える化」「課題設定力」「実行力」を高め、業務遂行力の向上に役立つカリキュラムです。製造業・メーカーで用いられるトヨタ生産方式、5S・見える化などの実績ある管理・改善手法を組み込み、製造現場はもちろん、営業・開発・管理間接・サービスなどオフィス業務にも役立つ内容です。

  • 知識を得るための『基本編』、定着度を測る『理解度テスト』、演習で学ぶ『実践編』が基本構成です。(『実践編』のないコースもあります)

  • コースを最後まで受講した際は、全体の理解度をチェックする『確認テスト』もご活用ください。

  • ダウンロードできる実践帳票などのツールも用意していますので、職場での実践・改善にお役立てください。

  • 複数の領域に関わるテーマの場合、同じセクションが掲載されているコースもあります。予めご了承ください。

What You Will Learn!

  • 特殊工程を含む製造における品質管理の基礎知識を学びます。
  • 焼き入れ・焼き戻しなどの熱処理の工程管理と検査方法を学びます。
  • 溶接・ロウ付け・カシメなどの金属接合の工程管理と検査方法を学びます。
  • 鋳造・鍛造・プレスなどの成形の工程管理と検査方法を学びます。
  • 設備を適切に管理するための設備の管理ポイントの見える化の進め方とコツを学びます。

Who Should Attend!

  • 特殊工程の品質管理力を高めたいと思っている方
  • 特殊工程の品質特性に応じた管理方法とポイントを学びたい方
  • 特殊工程の品質保証のための検査方法と管理特性を学びたい方
  • 特殊工程の品質の維持管理のための現場の見える化による管理を行いたい方