スイッチバックテクニック~筋膜ユニットと遠位体節相互のリンクへの治療手技~
機能評価・セルフスイッチバック編
Description
スイッチバックテクニックは「アナトミートレイン」や「ペルビックガードル」で提唱される筋膜ユニット(機能単位として協働する筋々膜群)を主な介入対象とした手技療法です。
おそらくこれを読む皆さんには、患部へ入念なアプローチをしているのになかなか緊張が解けなかった、という経験をお持ちなのではないでしょうか。
なぜ、こうした難治性の緊張亢進が生じるのでしょう?
それは、患部の緊張が遠くはなれた体節に生じた障害(プライマリ)の影響を受けた結果として生じた緊張(セカンダリ)だからです。
こうしたケースでは原因となる遠位の障害を解決しなければ患部の緊張を解放することはできません。
身体の運動器は体節・筋々膜が相互に影響しあい、ひとつのユニットとして機能しています。
そのため一部の体節に機能障害が生じれば、構造的な連続性や機能的な関連性を持つ体節へ影響が波及してしまうのです。
こうした問題に通常の治療では、一次的障害(プライマリ)から介入し二次的障害(セカンダリ)へと手を広げてゆくのが一般的です。
これには患部の緊張開放にリーチするまでに煩雑な治療手続きが必要となります。
しかし、スイッチバックテクニックでは一度の介入でプライマリとセカンダリ、双方へのアプローチが可能です。
この特性は日々の臨床に画期的な効率化をもたらしてくれます。
スイッチバックテクニックはインダイレクトテクニックとダイレクトテクニック双方の特徴を併せ持つ複合技法です。
受け手には穏やかな刺激でありながら、非常にパワフルな治療効果を発揮します。
臨床の効率化をはかり、治療成績の向上にぜひお役立てください。
このコース1では、「スイッチバックテクニックの仕組み(概略・作用機序)」と「立位機能評価」「セルフスイッチバック」を学びます。
「スイッチバックテクニックの仕組み(概略・作用機序)」では、症例を挙げながら基礎から臨床への応用までをわかりやすく解説します。
また、「セルフスイッチバック」の紹介は「立位機能評価」と組み合わせて紹介し、明確な治療効果を体感しながら学べる構成といたしました。
多くの患者様から治療家としての信頼を勝ち取るために、ぜひ本講をご活用ください。
What You Will Learn!
- 筋膜ユニット・遠位体節相互リンクへの治療手技「スイッチバックテクニック」を学ぶ
- 筋膜ユニットに生じた体性機能障害に対する手技療法
- 徒手医学的評価
- 機能評価
Who Should Attend!
- 医療従事者、運動指導者、パーソナルトレーナー、コーチなど