イラスト制作のワザをプロから学ぶ:井上貴子先生と描く美少女キャラ「水の魔法使い」
水や布、金属の質感を描き分ける着色のテクニックを学ぼう! Photoshopのツールとフィルター機能を活用し作品の完成度を高める「ワザ」がたっぷり。
Description
【講座概要】
★魅力的なイラスト作品のポイントとは? 作品制作のテクニックをたっぷり紹介。
12本の動画で、たっぷり紹介! Adobe Photoshopを使ったデジタルイラスト制作のテクニックを、人気イラストレーターの井上貴子先生から学びます。経験豊かな先生ならではの丁寧な解説コメントを聞きながら、制作の手順や実際の作業の様子を何度でも確認できます。
★ラフから仕上げまで、Photoshopを使ったイラスト制作のステップがわかる!
キャラクター全体のバランスやポーズをイメージしていくラフから始めて、ペン入れ、着色、ディテールの描き込み、フィルター機能などを活用した背景の作成、そして世界観をつくり完成度を高める仕上げまで。作品制作の最初から最後まで、しっかり学べます。
★すぐに試せる、すぐにできる! ツールの使い方とコツが学べます。
キャラクターが持つ杖に浮かぶ「魔法の水球」は、「雲模様」や「クロム」フィルターで制作。水面に広がる波紋には「ジグザグ」フィルターを使い、レイヤーの透明度を調整して……Photoshopの機能を存分に活かしたイラスト制作のテクニックを、分かりやすく紹介しています。
★素材によって異なる質感を表現するには? 画力アップのヒントが満載。
キャラクターの衣装にあしらわれた金属の光や、宝石の輝き。身にまとうマントが風を包んで広がる様子や、肌のやわらかさを表現するには……? 素材ごとに異なる質感を表現する線の描き方や着色の工夫、ハイライトの入れ方など、ワンランク上の作品を描くためのポイントが学べます。
【コース内容】
第一章 ラフ描き
1.1 おおまかなラフのポイント
・特徴を表現する:「魔法使い」「美少女」など、キャラクターの特徴を表すポーズや髪型、アイテムを考える
・身体のフォルムを意識する:身に着けている衣装やアクセサリーをデザインし、身体の中心線や凹凸を想像しながら描く
1.2 細かなラフ、衣装デザイン
・線の強弱で表現する:影になる部分は強め(太め)の線にするなど、強弱をつけて身体のフォルムを表現する
・細部をイメージする:肌と衣装の重なり方、宝石や飾りの特徴、衣装の背中側デザインなど細部も想像する
ペン入れ(1) キャラクターの身体を中心に
・目を描く:目は「キャラクターの命」! ラフを参考に、納得できる線・良い線が描けるまで繰り返す
・身体のフォルムを整える:パーツの位置やバランスを確認し、変形ツールなども利用しながら線を書き込んでいく
ペン入れ(2) 衣装、髪、アイテムのペン入れ
・衣装やアイテムのディテールを描く:イラストのテーマ「魔法使い」に合ったデザインを考えて、素材をイメージしながら描く
・髪型・髪の動き:全体の構図や「髪のたば感」を考えながら髪の流れを描く。毛先の表現でイラストに動きを与える
第二章 着色
2.1 肌と衣装の着色、身体の立体感の演出
・塗り忘れ・塗り漏れを防ぐ:肌が見えているところ・髪の毛など、パーツごとにレイヤーを分けて、着色する部分を分かりやすくする
・色使いで凹凸を表現する:鼻の先など「高くなっているところ」は明るめの色、影になっているところは暗めの色にするなど、色を使い分けて、肌のやわらかさやツヤ、身体の立体感や髪の流れを描く
2.2 衣装や髪の色のメリハリと統一感
・メリハリと一体感:衣装や髪の色を調整し、際立たせる部分と落ち着かせる部分のバランスを整える
・レイヤー機能を活用する:影の部分とハイライトの部分でレイヤーを分け、個別に調整できるようにしておく
2.3 金属の質感・細工を表現する
・質感を表現する:クリッピングマスクを使用して色を重ね、ハイライトを入れて、金属の質感を描いていく
・影をつけて立体感を描く:はっきりした影を付けると金属の立体感や細工の細かさが表現されるので、丁寧に影を付けていく
2.4 宝石や瞳の着色とハイライト
・宝石のパーツをつくる:別のファイルで宝石のベース(素材)を作成し、変形させてキャラクターの装飾に配置する
・瞳にハイライトを入れる:瞳の色やハイライトがキャラクターの雰囲気を左右する。何度も見返しながら工夫し、細かな部分もていねいに着色する
2.5 フィルターを活用した「水の球体」の制作
・オリジナル素材をつくる:Photoshopのフィルター「雲模様」「クロム」「球体」などを組み合わせて、イメージ通りの「水の球体」をつくる
2.6 「水」のテクスチャの利用とエフェクト
・マントへの映り込みを表現する:「水の球体」をテクスチャとしてマントの内側にレイヤーで重ねる
・エフェクトを書き込み「魔法」を表現する:「水の球体」に集まる水の流れ・しぶきを描く。イラスト全体を俯瞰し、バランスを整える
第三章 背景
3.1 背景のベース、水面の波紋と反射を描く
・世界観を意識して色を選ぶ:キャラクターの設定に合わせた色使いで背景のベースを塗る
・水面の波紋と反射を描く:ブラシや「ジグザグ」フィルターなど、Photoshopの機能を活用して波紋のパーツをつくる
3.2 イラスト素材の利用、背景色の調整
・イラスト素材の活用:変形させたり、色相・彩度や透明度を調節したりして素材を作品に取り込み、世界観に合った背景をつくる
・背景色を調整する:背景色の明るさやレイヤーの透明度などを調整し、イラスト全体の完成度を高める
【講師の紹介 】
井上 貴子 先生
フリーランスのイラストレーターとして活躍されている井上貴子先生のご協力を得て、JCCD Studioでは多くの講座をご提供できるようになりました。
井上貴子先生は、講談社 青い鳥文庫「へこまし隊」シリーズのイラストをはじめ、童心社、偕成社、ポプラ社、明治図書出版、西東社、成美堂出版、ナツメ社、Silbirdなど、さまざまな出版社が発行する書籍のカバーイラストや挿絵を手がけてきました。2018年には『心を癒す大人のスクラッチアート 百花繚乱ミニ』(東京書店)のイラストを担当。
また、講談社フェーマス・スクールズ(KFS)による「KFSコミックイラスト・グランプリ」での特別賞(2003年)を受賞以来、「集英社 第21回コバルト・イラスト大賞」佳作(2009年)、「KFSアート・コンテスト」講談社ビジネスパートナーズ賞(2011年)などを受賞されています。
豊かな経験を活かすと同時に、常に最新の技術を身につけて、クリエイティブな作品を発表し続けています。
What You Will Learn!
- ラフ画からペン入れ、着色、仕上げまで、Photoshopを使ったデジタルイラスト制作の手順がしっかり押さえられます。
- 変形ツールで線画のバランスを修正、レイヤーやマスクを使って効率的に着色……デジタルならではの描き方が学べます。
- 肌のやわらかさとツヤ、金属の硬さと立体感、宝石の光り方など、異なる質感を表現する着色のコツが分かります。
- 「魔法の水球」や、水面に広がる波紋を描くには? フィルターやレイヤースタイルを駆使する制作テクニックが学べます。
Who Should Attend!
- デジタルツールの使い方を学びたい初心者~スキルアップを目指す中級者の方
- イラストを描くのが好きで、デジタルイラスト制作の手順や技術を学びたい方
- オリジナルデザインでファンタジー作品のキャラクター制作をしてみたい方
- 立体感と素材感をしっかり描いてクオリティの高いイラスト作品に挑戦したい方
- 井上貴子先生のテクニックを学び、自分のオリジナル作品にも挑戦したい方